日本スポーツ協会が、「地域クラブの認証制度」を導入について考える〜17歩目〜

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足をお運びいただきありがとうございます。

先日Yahoo!ニュースでこのような記事に目がいきました。

総合型スポーツクラブに認証制度 部活地域移行で、信頼性向上へ(共同通信) - Yahoo!ニュース
 公立中学校の運動部活動の「地域移行」に関し、受け皿となる総合型地域スポーツクラブの認証制度を、日本スポーツ協会が2025年度に始めることが4日、分かった。クラブの信頼性を高めることが目的で、指導者

このニュースでは日本スポーツ協会(JSPO)が、中学校の部活動の受け皿として「地域クラブの認証制度」を導入するという内容でした。

今日はこのことについて考えていきたいと思います。

この「地域クラブの認証制度」は、部活動の地域移行により、増える地域クラブチームの質を担保するために「認証制度」を導入して選別するという動きです。

認証制度の概要としては、まず公的な基準をクリアしたクラブを「認証クラブ」とする制度を導入すること。2つ目は認証されたクラブは、公的な支援や補助金を受けやすくなる可能性が出てくること。3つ目としては質の低い指導を防ぎ、子どもたちが安全に活動できる環境を整備することです。

この動き自体は、社会教育をになっていくことになる、地域スポーツクラブの質を向上させるため、クラブチームで指導を行う指導者の資質向上、そしてクラブチームの乱立を防ぐためには必要なことだと思います。

しかし、現段階でしっかりとした体制が整っていないクラブにとっては、認証を受けるハードルが高くなる可能性もあります。JPSOのコーチ資格を新たにとったり、クラブの運営方針を「認証制度」に合わせる努力が必要になるはずです。

この制度において、どこまでのクラブが対象になるのかも疑問になるところで、今後の課題であると思います。

例えば、「かけっこ教室」「体験教室」のような普及を目的としたスポーツクラブや、スポーツ楽しむレクを目的とするクラブチームに指導者資格や認証制度が必要なのか?

また選手登録をしている本格的なクラブチームだけが対象なのか? それにより勝利至上主義にならないのか?と言った疑問を感じてしまいます。

認証制度の基準によっては、クラブ活動の幅が狭まったり、方針転換を余儀なくされるクラブも出てくるかもしれません。また新しくクラブを立ち上げようとする人にとって、参入のハードルが上がることが考えられます。

今後、どのような認証制度の基準が設定されるのかを見守る必要があります。この制度が日本のスポーツをしたい子供たちの発展に役立つものになってくれることを期待したいと思います。

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