部活動の適切な練習時間とは? 〜14歩目〜

3年後(2028年3月)に公務員退職を目指すブログ(14歩目)

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今日は運動系部活動の適切な運動時間について考えていきたいと思います。

 以前授業の中で生徒の1週間の部活動の時間を質問したことがある。運動をしている生徒としていない生徒が二極化し、体育の授業以外運動をしていないという生徒が全体の3分の1から5分の2程度いました。その逆は10時間以上運動しているという結果でした。一番運動時間の多い生徒は30時間!そして20時間以上の運動時間となっている生徒のほとんどが、球技の部活動に入っている生徒でした。

 私はこのことから、なぜ球技の部活動は練習時間が長いのか?スポーツにおいて一番効果的な適切な練習時間とは?という疑問を感じました。

 球技の練習時間が長くなるのは、筋力トレーニングや持久力トレーニングなどの基本練習の他に、試合の中で起こり得る様々な場面やシュチュエーションを想定した練習を行わなければならないため、時間がかかってしまうことにあります。またボール感覚が鈍るという指導者の考えから、毎日ボール(ラケット)などを触る時間を作るために、練習時間が増えているように感じました。

 試合の場面を想定すると限りはなく、無制限の練習パターンを作らなければなりません。それなら練習試合の中でうまく動けなかったパターンだけ練習すれば時間の削減になるように感じます。

 ボール感覚の考え方は、自転車に一度乗れた人が何年も空いて自転車に乗っても乗ることができるように、技能として身につけた技術は簡単には忘れないものだと私は思います。数日間練習しなくても、ウォーミングアップなどでボールを触れば感覚が戻ってくるのではないでしょうか。

それらのことを考えると、球技でも練習時間を短くすることは可能だと思います。

ではスポーツにおける最も効果的な練習時間とはどのくらいなのでしょう?

為末大(スポーツコメンテーター・(株)R.project取締役)氏は「効果が高い練習は12歳迄週4時間、18歳迄10〜15時間、大人でも週20時間迄」と述べています。中高生の部活動では週2回(平日1日、休日1日)休みを入れると活動日数が週5日間です。1日の練習時間が2〜3時間行うと、1週間で10〜15時間となります。

各種目の全国大会常連校を調べてみると以外と短時間練習のチームが多いことがわかります。練習時間の長さだけが競技結果につながるわけではないようです。

そう考えると適切な量を行いながら、質を高めること、そして生徒(選手)のモチベーションを上げてることが、効果的な練習となるのではないでしょうか。

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