教員調整額段階的に引き上げ!?について考える 〜13歩目〜

3年後(2028年3月)に公務員退職を目指すブログ(13歩目)

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今回のテーマは「教員の給料段階的に引き上げ(値上げ)について」考えてみます。

 最近の話題で「教員調整額を、4%から10%まで段階的に引き上げる」という話が出ています。教員の働き方改革のひとつとして、働かせ放題といわれていた部分にお金を出すということになります。

 結論「給料を上げるだけでは解決にならない」というのが私の考えです。

 給料が上がることで、教員になりたい若者を確保するという面や、教職員の労働が過酷という部分に対して、給料が見合ってきたと考えると賛成です。しかし、定額働かせ放題の「働かせ」の部分については、何かしらの対策を打っていかなければ、結局は教員はブラックというのは変わらず、先生になりたい人が増えてこなかったり、部活動の地域移行は進まないのではないかと思います。また段階的に引き上げということなので、退職間近の先生方は恩恵をうけることができません。

 私は部活動の地域移行も併せて考えると、給与の段階的な引き上げだけではなく、副業の解禁をするべきだと考えます。少なからず部活動をやりたくて教員という仕事を選択した人もいるため、教員の仕事と併せて、部活動指導を副業としてそこに地方公共団体や保護者からの指導料を受け取るほうが、部活動の教育的意義や地域の指導者不足、保護者や地域の経済的な負担は減ってくると思います。また、部活動を副業とすることと併せて、教員の勤務時間のフレックスタイム制も導入することも行うと効果的だと考えます。部活動を行いたくない先生は、通常通り朝8:00頃から出勤し、17:00頃に業務を終える。部活動を行いたい先生は、例えば二時間遅れの出勤で、退勤も二時間遅れにするなど、柔軟に勤務時間を移動させることができれば、平日の部活動の意味合いは確保されます。打ち合わせや会議は両者の先生がいる時間に行い、担任業務などは2人担任制などを作り、朝と帰りで仕事を分業するなどの工夫をすることで、仕事量を減らすことも可能になります。また土日の部活動は地域移行することで、働きすぎの抑制もかけることが可能です。

 結論として単に給料を上げるだけではなく、教員の犠牲の上になりたっていた制度や働き方も併せてかえていかないと、結局のところ教員のなり手不足や働き方改革、部活動地域移行という話にはならないように思えます。

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